最高の理想を追い求める。

本場のスタインウェイや、ベーゼンドルファーが全く別物のピアノであることはご存じでしょうか?
世界の共通語である英語では、良い音のことを『Impressive sounding』という表現を用いて褒めることが頻繁に見られます。Impressiveという単語の意味は、『鮮烈、強い印象を与える』という意味を持ち合わせています。つまり、鮮烈、強い印象を与える音こそが欧米社会で定義される美しい音色であり、そこから真の芸術を生み出すという概念があります。
誰もが同じピアノメーカーの楽器を疑うほどに、その音色の顕著な違いというものは国内外で大きく存在します。同じスタインウェイピアノであっても、現地のピアノは全く別物であり、それは気候のせいでも湿気のせいでもありません。単に技術者側の感性とセンスが全く別物であり、それゆえの音色の違いが明らかなだけと言えるでしょう。
これはスタジオワークで世界的な成功を手にした私たちだからこそ見える景色であり、例えば洋楽とJ-POPの音の違いというものは分かりやすい例えと言えるでしょう。電圧が高いから、使用ケーブルが違うから・・・様々に欧米音楽における音色の違いの根本原因を定義づけようとしますが、それらは殆ど意味のないものと言えます。というのは、私たちのスタジオから、ヨーロッパでのヒット曲をマスタリングし、日々その音の在り方というものを研究しています。そして、根本的な違いというものは、音を扱う側のエンジニアの完成の違いによるものが99%であり、付帯する他の要素はエッセンスにもなりえないことを体感しています。

上記写真:ウィーンフィルハーモニーが、レコーディング直前のベーゼンドルファーを試弾。日本で感じられるベーゼンドルファーの音とは全く別物。ウィーンのレコーディングスタジオにて。

bosen.gif


更に高いレベルを見てみますと、ウィーンフィルハーモニーがレコーディング直前のベーゼンドルファーや、ユジャ・ワンがライブレコーディング直前のスタインウェイ触る機会というのは、一般的には殆ど皆無と言えるでしょう。この体験を得ることは、ピアノ関係者ではほぼ不可能であり、音楽プロダクション(制作)の人間として、世界の舞台で活動しているのであれば、どこかでチャンスを得ることが出来るかもしえれません。こうした超一流の世界のトップたちが使用するピアノというのは、レコーディングされたからこその音ではなく、実際に収録されるその場で正に至高の音色は鳴っているのであり、決してその後のミキシング・マスタリングで特別な加工を施すことで得られるものではありません。あくまでピアノ単体としての音の価値が最大限まで引き上げられており、こうしたピアノは世界の中でも極々一部の人たちのものと言えるでしょう。
実際に日本人が入り込める欧米社会というのは、その殆どが入り口の部分のみで、奥底まで入ろうとすればするほどに分厚い壁が立ちはだかります。何かしら世界的な形で尊敬を集める必要があり、人間関係を形成するにも高いスキルを求められるのが欧米社会です。単に留学や貿易のみでは入れる世界ではなく、孤高の精神をもってして大きな実績を必要とされます。

下記写真:現在世界で最も高名なピアノ技術者の一人ウーヴェ。

uwe1.gif
 
elysia.gif

上記写真:エンドーサー契約を持つelysia社にて。世界で2人のみが選出されており、TOTOのドラマーとして著名なサイモン・フィリップスが同僚となる。

私たちの欧米社会で信用の根幹となるのは、間違いなくヨーロッパ社会でのヒット曲が根幹になっています。激しく世界と競り合うスタジオワークにおいて、2018年には当スタジオでマスタリングを行った楽曲がヨーロッパチャート7位を獲得すると共に、2019年には東ヨーロッパでも楽曲をチャートインさせています。そして国際公式エンドーサー9社の契約へと繋がり、ピアノ関係者たちの間でも評判を呼び、世界各国から羨望の目を向けられるようになりました。そしてオーストリアの音楽関係者が、当スタジオへ積極的に売り込みを掛け入社するなど、通常では入り込めない、非常に難しい人間関係を形成することに成功し、より欧米社会でのピアノの音色を理解するに至っています。
ここまでの内容を静かな分野であるピアノ関係者が得ることは不可能であり、世界的にも珍しい業態を取る当社だからのノウハウと言えるでしょう。
ここまでしなければ、本物の音に触れることはできません。

harald1.gif

上記写真:当スタジオでマスタリングエンジニアとして働くハロルドと。ウィーン国立音大出身者の彼は、国立歌劇場や学友協会で伴奏ピアニストとして活動していた。

STEINWAY in Austriaでアドバイザーとしても働くハロルドは、元々はピアニストとして国立歌劇場や学友協会で伴奏ピアニストを務めていました。そんな彼がマスタリング・エンジニアに転身し、そして当スタジオに入ってきたのは何ともいえない縁と言えます。ドイツのような大国ではないオーストリアにとって、世界に出られるチャンスがあるのであれば、積極的にアプローチするのが彼らのスタイルのようです。

こうした積極果敢に欧米社会との関わり合いを重要視しすることで、更にはそれがピアノという限定された世界観ではなく、広い視野で活動をすることで可能となるピアノの世界観というものがあります。J-POPと洋楽の違いは顕著であり、それは老若男女誰もが一聴きして理解できることです。
それと同じように、ピアノの音色は明らかに国内とは別物であり、私たちはこうした背景を持ち合わせるものとして、世界からの真の音を国内に持ち込む責務を担っていると考えています。